2023/08/09 09:01


おはようございます。
今回は私が最初に商品開発に携わったタイルをご紹介いたします。





ヴェイルは、私が入社して2,3年経ったころに開発されたインクジェットタイル。

まだインクジェットの機械が導入されたばかりで、
どんなタイルを打ち出せばよいのか手探りのなかで開発されました。


イタリアからデザインを買ってきて、その柄に合わせて面状も立体感のある凹凸を選定。
これもいくつも面状があるなかで、実際につくってみて、見比べて
ああでもないこうでもないと営業と開発とで話し合って決定しました。

当時の私がもつタイルのイメージは、カントリー風で暖色、フラット。
当店の取り扱い商品でいうと「プリモス」とか「レジェロ」ですね。



新しく誕生したヴェイルは立体感があって、どこかこなれた都会的な雰囲気のグレー色。
「かっこいい!こんな素敵な商品がうちでも作れるんだ!(なんて失礼な😂)」と感動したのを覚えています。




柄を9パターン作ったのもポイント。
通常1色だけだとどこかメリハリのない印象になってしまうところを、
柄展開を増やすことで活き活きとした雰囲気にできるそう。

大きな柄から300角サイズに1柄1柄切り取って、さらに色味を調整する。
商品開発は華やかにみえるけれど、試作の積み重ねなんですね。

こうして試作を重ねて出来上がった商品に、私が商品名をつけることになり(新人の特権💪🏽)
ベースとなるグレーに重なる白いホワッとした模様が、まるでベールを纏っているように見えたことから
ベール→ヴェイルと名付けることにしました。


誕生から数年経ったいまでは、ヴェイルも弊社の定番商品に仲間入りを果たしました。
自ら名前をつけた商品が、羽ばたいていくのは嬉しいものです🎈

当時ともに商品開発をした上司や先輩はもうこの会社にはいませんし、
私も別の業務についているため、開発に関わる機会はもうありません。
でもヴェイルをみると、ずらっと並んだタイルの試作品を前に話し合ったことをふと思い出します。

世の中にはたくさんのものがあり、新しいものも次々と生み出されています。
それぞれに携わった方の想いがあり、試行錯誤した時間がある。
そう思うと、いま手元にある商品に対する考え方がちょっと変わるような気がしませんか。

いまも、来年に向けて少しづつ商品の開発が行われています。
どんな商品が誕生するのか、いまから楽しみですね😊🫶